■多くの条件が重なり、悲しみも倍増
『ウルトラシリーズ』の多くは動画サイトでも公式配信しているのだが、ジャニーズがネット配信に消極的だった影響で、長野主演の『ティガ』と、終盤に長野が出演した『ダイナ』の2作品は、21年現在も配信されていない。ちなみに、『ダイナ』は長野が登場しない劇場版は配信されている。
「しかし、ジャニーズがネットメディアに進出しつつあることや、2020はV6の25周年だったこと、20年8月に発売した『ウルトラ特撮PERFECT MOOK』(講談社)で、長野が新規インタビューに登場していたことなどから、例年以上に“もしかして”と思える状況だったんですが……。結果としては、長野のシーンはカットされている。期待していただけに切ないですね……」
ジャニーズは『ティガ』を黒歴史にしているわけではなく、20年8月22日の『FNS歌謡祭 夏 みどころ解説』の際は、長野がダンス中に骨折してしまい、「乗ってる戦闘機が墜落して骨折した」というエピソードをスタッフが追加してくれた話をしている。トークはいいが、過去映像はNGということか。
「長野=ティガというイメージの若手ジャニーズも多く、ジャニーズJr.のなにわ男子・西畑大吾(24)に至っては、親がティガを見て、“大吾(ダイゴ)”と名付けたことを20年2月に『水野真紀の魔法のレストラン』(MBS)で明かし、”ある意味で第2のお父さん”としています」
先述のムックで長野は「関係者と未だに交流が続いている」「自分の中で“大きいものに出会えた感じがします”」と、ティガへの思い入れの深さを語っている。
思わぬ形で、対照的なアニバーサリー作品となってしまったつるのと長野。いつの日か、長野がダイゴ隊員として映る日は来るのだろうかーー。