■北川悦吏子も驚くカメレオン
そんなチャラ男を演じた岡田だったが、予告編で視聴者をさらに驚かせる。空に接近してきた光が“隠れオタク”であることが発覚するシーンに続き、コミケ会場でコスプレする空を、驚いた表情で見つめるオタク男として登場するのだ。
その姿は、真ん中分けのロン毛にメガネという、15年以上前に話題になった『電車男』の世界から出てきたような、絵に書いたようなオタク男。脚本家の北川でさえも、自身のツイッターで「私、これのオタクの格好した光くんに気づけませんでした」と、岡田の変装に驚いていた。
視聴者もツイッター上で「チャラい役がイメージと違うのに合ってる。面白い配役とか思ってたら、さらに、隠れオタクとか最高なんだが! テンション爆上げ!」「超陽キャだと思いきや隠れオタクとかヤバすぎん? 美波ちゃんと2人のシーンは面白そう! 早く来週が見たい!」などと、キャラの振り幅の大きさに盛り上がっていた。
初回1月13日放送の平均世帯視聴率は10.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、まずまずの2桁スタート。「イケメン多いし母娘ふたりの会話のテンポもよくてハマった」などと、好意的な声がある一方で、「モテないやつ=オタク、恋愛至上主義、異性愛が大前提とか、時代錯誤のオンパレードで真顔になってしまった」などと、時代と合っていないという批判的な声も少なくない。
北川脚本の『半分、青い。』同様、賛否の声が極端に分かれたようだが、実在するタレントや企業、人気ドラマをオマージュしたセリフや、深読みしたくなるような遊び心のある設定など、トモダチ母娘の恋の行方以外にも見どころ満載。炎上込みで楽しめそうなドラマだ。(ドラマライター/ヤマカワ)