■『とくダネ!』は金食い虫だった!?
「お金を第一に考えた改編」とはどういう意味だろうか。前出の放送作家が続ける。
「まず『とくダネ!』という番組は、けっこうな金食い虫だったんです。ここ数年、交渉に応じてギャラを下げたという報道もありますが、小倉さんは大御所キャスターですから、ギャラもそれなりに高かった。にもかかわらず、2010年代中盤からは小倉さんのパワーダウンもささやかれ始めました」
小倉は2016年には膀胱がんを公表し、同年中は治療のために番組を不在にすることもあった。
「22年も番組を続けていれば仕方ありませんが、小倉さんについては“見た目にも老けた”と感じる視聴者も少なくなかった。それは、小倉さん自身も1月13日の『とくダネ!』で、番組の終了を報告する際、ネットの“老害”といった書き込みを見てショックを受けたと同時に、引き際を考えた、と話していましたよね。
『とくダネ!』では、2019年9月からは、“スペシャルキャスター”が起用されるようになりましたが、これは“小倉さんだけでは戦えない”という判断から導入されたといいます。
『とくダネ!』には小倉さんとコメンテーターに加え、古市憲寿さん(36)やカズレーザー(36)などスペシャルキャスターも出演するようになったわけです。スペシャルキャスターのギャラは超高額ではないといいますが、毎日のことなのでバカにならない。こういった支出が重なって、制作費を圧迫していったといいます」(前同)
小倉は「東京五輪までは番組を続けたい」という意気込みでいたようだが、コロナ禍で2020年の大会は延期に。今年の開催も難しいという見方が強い。小倉の悲願達成のためだけに五輪が開催されるまで待つわけにはいかない、ということもありそうだが、しかし、それ以上にお金の面で『とくダネ!』は終了する運びとなったようだ。