■圧倒的な“めざましブランド”

 前出の放送作家は続ける。

「新番組名が『めざまし8』となったのも、実は“お金”が深く関係しているんです。つまりそれは、広告面を考えてのこと。もうすぐ放送開始30年になるフジテレビの『めざましテレビ』は、やはりかなりのブランド力があり、番組名に“めざまし”とつければ、営業担当もスポンサー企業に広告枠を売っていきやすというんです」

 つまり、収入面での上積みも期待されるというわけだ。

「現在は土曜日にも『めざましテレビ』の姉妹番組『めざましどようび』が放送されていますが、実は一時、日曜日にも“めざまし”と冠した番組をやろうという話も持ち上がっていたようです。おそらく放送すれば『めざましサンデー』といった番組名だったのでしょうが、それもやはりCMを入れてもらいやすい、大きな広告収入が期待できるから。ただ、日曜日の放送は人員的な問題から難しかったようですが。

 しかし、それぐらい“めざましブランド”は圧倒的にスポンサー企業に刺さりやすい。そのため、『とくダネ!』終了後の新番組の名称も『めざまし8』になったそうですよ」(前同)

『めざまし8』でメインキャスターを務めるのは、2016年4月より『めざましテレビ』に出演してきた永島アナだ。

「永島アナを起用したのも『めざまし8』に、より『めざましテレビ』のカラーを入れたいからでしょう。『めざましテレビ』と『とくダネ!』もCMを挟むことなく番組が切り替わりますが、それは2つの番組にはつながりがあり、同じ番組だという感じを出したいからだと言われています」(同)

『めざましテレビ』と新番組の『めざまし8』を担当する制作会社は異なるというが、

「それは、これまで『とくダネ!』を担当してきた制作会社スタッフの雇用をしっかりと守る必要があるから。フジテレビとしてみたら、本音としては『とくダネ!』の時間まで『めざましテレビ』にしたいところでしょうが、さすがにそれは難しいという判断だった。ただ、“めざましブランド”をスポンサー企業や視聴者に押し出していくため、番組名を『めざまし8』にしたのでしょう」(前同)

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