小説『焼餃子』著者ד日本一食べる”餃子番長アツアツ対談『餃子の魔力』(3)「餃子は自由の象徴です!」の画像
餃子を熱く語る蜂須賀敬明さん(左)と小野寺力さん

 コロナ禍のせいで好きなものも食べに行けない日々が続いている。胃袋もストレスを感じている昨今、実はブームなのが「お取り寄せ餃子」なのだ。焼くだけで簡単に全国の名店の味を楽しめるとあって、人気急上昇中。その種類はなんと1500種類以上というからビックリ。今回は、誰もが好きな国民的グルメの秘密を、小説『焼餃子』を執筆した蜂須賀敬明さんと餃子番長・小野寺力さんに熱く語ってもらいました!

――根本的なところに立ち返って聞きたいのですが、小野寺さんが餃子に魅入られたきっかけってなんなんですか?

小野寺 最初は宇都宮の有名店「正嗣」(まさし)を友人が持ち帰ったところから始まりました。「いっぱい買って帰るから、みんなで食べようって」って友達を誘ったところ、50人くらい集まったのがきっかけです。2013年のことでした。小さいころは別に餃子が好きでもなかったんですよ。私が育った仙台には当時「餃子の王将」もなかったし、そんな文化もありませんでした。でも、33歳の時に離婚して高田馬場で一人暮らしを始めて、近所の「餃子の王将」で毎日食い続けました。当時は店舗によって味の違いが結構あり、高田馬場店は結構うまかった。今日はチーフが焼いているから食べよう、店長だからやめとこうみたいな感じになるまで通い詰めたんです。金曜日は生餃子持ち帰りが50円引きだったんで、それで餃子を焼くようになりました。

――なんで毎日食べ続けたのですか?

小野寺 いやあ、単純に餃子はおいしいからです。

蜂須賀 いいですねえ。いろいろあったうえでの一人暮らし、そして餃子。しかも、高田馬場。何か文学的な匂いさえしますね。自然と足が餃子屋に向いたんでしょう。そのころ、僕も早大生だったんで、高田馬場にはよく出没していました。すれ違っているかもしれませんね。

蒲田の羽根つき餃子をご自宅で!
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