さらに2018年12月に上海で初の海外単独公演「NOGIZAKA46 LIVE in Shanghai 2018」、2019年1月には台湾の台北アリーナ「NOGIZAKA46 LIVE in Taipei 2019」と怒涛の海外公演を開催。ミャンマーと日本のハーフというバックグラウンドを持つ齋藤が両公演で座長を務めたことは、海外における彼女の重要性を示す結果となった。

 そして2019年5月にリリースされた23thシングル『Sing Out!』において、齋藤の重要性はさらに高まっていく。同曲は乃木坂46の様式美が表現されたダンスに加えて、クラップを取り入れたシンプルなリズムや英語詞が特徴となっており、乃木坂46の楽曲のなかでも極めて海外志向性の高い楽曲だ。

 齋藤は同曲について「日本だけとは言わずに世界中で『Sing Out!』ブームが巻き起こったらいいなという願望はあります」(『マイナビニュース』乃木坂46齋藤飛鳥、新曲「Sing Out!」で涙「チームであることの良さ」)と海外を意識した楽曲であるという旨の発言を残している。

 実際に「真夏の全国ツアー2019」では『Sing Out!』における演出でパリのファンと生中継が行われていることからも、海外を睨んだ楽曲であることが分かる。海外指向性の高い同曲において4度目となるセンターを齋藤が務めたというのはこれまでの文脈を踏まえても重要なことのように思われる。

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