■2人に捧げる最高の最終作
前出の映画関係者は続ける。
「現在、言われているのは、回想シーンで、三浦さんと竹内さんが登場するのでは、ということ。当然、新たなシーンはもう撮れないので、過去の映像を使用し、つないでいく。ただ、もしかしたら前2作でカットされたシーンがあれば、そうしたものも使うのかもしれませんね。
三浦さん、竹内さんをメインに据えようという方針は、2人の活躍度が高かった映画1作目『ロマンス編』のほうが、2作目の『プリンス編』より評価が高かったことも関係しているといいます。新たな撮影は不可能でも、存在感のある役者だった、三浦さん、竹内さんをできるだけ物語の中心に持ってくる、3作目の『英雄編』はそういう構成になっているのかもしれませんね」
『コンフィデンスマンJP』は、3作目の『英雄編』でシリーズが完結する。それは、三浦さんと竹内さんが亡くなる以前から決まっていたことだという。
「三浦さん、竹内さんのことは関係なく、ストーリー面で3作目まで、ということだったようですね。
最終作、そして三浦さんと竹内さんのためにもいい作品に、とスタッフはみんな気合いが入っているといいますが、コロナで撮影が今までのようにはできない……。『ロマンス編』は香港、『プリンセス編』ではマレーシア・ランカウイ島と、海外でのロケも映画の魅力になっていましたが、今回はそれが難しい。当初はハワイでの撮影が計画されていたようですが、現実的には不可能なので、撮影は日本で行い、そこに海外の背景をCGで重ねる編集が検討されているそうです。
撮影に大きな制約はあるものの、製作スタッフ、出演陣は『コンフィデンスマンJP』シリーズに多大な貢献をしてくれた、“三浦さんと竹内さんに捧げる作品にしよう”との強い思いで団結しているそうです。2人のためにも最高の作品を作り上げてくれるのではないでしょうか」(前同)
天国の三浦さんと竹内さんにも、喜んでもらえる作品になることだろうーー。