■オタク文化は変わりつつある
「たしかに“オタク=根暗”という風潮が昔はありました。しかし、『鬼滅の刃』が社会現象になってコスプレを楽しむ芸能人が増えたり、アニソンシンガーとして『紅蓮華』を歌ったLiSA(33)がメディアに取り上げられたり、ジャニーズのアイドルであるKis-My-Ft2の宮田俊哉(32)が声優の水樹奈々(41)について熱く語ったりと、オタク文化は昔と比べて“明るく楽しい文化”というイメージが定着しつつある。浜辺はちゃんと“明るいオタク”として描けていましたが、細部が甘かった感じですね」(前同)
20年の高畑充希主演作の『ヲタクに恋は難しい』も、パンフレットのインタビューで「勝手に想像したヲタク文化をやっちゃうと、おそらくこの映画はダメになる」と福田雄一監督は話していたが、結果的に一昔前の『オタク文化=気持ち悪い』のイメージで作られている、と指摘する原作ファンがかなり多かったことからも、非常に描き方が難しいテーマであることは確かだ。
「ただ、コスプレが似合っていたように、浜辺は本当に可愛い。“浜辺は可愛いから、なんやかんや最後まで見てしまう”という声も少なくないんです。母親役の菅野美穂との相乗効果もあって、差し引きで言えば完全にプラスですね」
まだストーリーは始まったばかり。評価は、最後まで待ったほうがよさそうだーー。