■思わぬ『M-1』の問題点も指摘

 こうした番組だからこそ言えることもあるのだろう。今回の『M-1』で、ぺこぱ準決勝で敗退。準決勝敗退者の中から、1組だけが敗者復活として本戦に出場できるのだが、ぺこぱはその視聴者投票上位3組に残った。結果としては、インディアンスが1位になり、敗者復活となったのですが、これについて『向上委員会』で、松陰寺太勇(37)は「(落選して)ホッとしたんですよ」と語ったのだ。

「松陰寺は、敗者復活戦のネタが大スベリしていたことを自覚しており、視聴者投票だったせいで“知名度だけで3位まで残っちゃった”とコメント。“もし僕らが敗者復活で選ばれてたら、絶対炎上してた”“お客さんもみんな『ぺこぱはスベってたのに3位に残ってるな』ってわかってたと思うんですよ”と、人気芸人ならではの問題を明かしたんです」(女性誌記者)

「ネタの優劣ではなく人気、知名度が投票に大いに影響を与える」という、『M-1』の問題を、はからずも提示したことになる。

「初期の『M-1』は“地域票”というシステムを採用した結果、00年にスタジオの審査員には好評だったおぎやはぎが、関西圏の支持を得られず、不自然な最下位となったことがあります。後に地方票制度は廃止になりましたが、まだまだ『M―1』には改善点があるのかもしれませんね」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4