■続編の可能性も
また、警察モノは、続編を作りやすい、というメリットもある。代表的な例は、00年にスタートしてから現在に至るまで、全19シーズンがほぼ毎年放送されている『相棒』や、主演の藤田まことが亡くなるまで88年~09年まで全444話制作された『はぐれ刑事純情派』(テレビ朝日系)が挙げられる。
「警察モノは、1話完結で事件と犯人を変えればいくらでも話を作れることも、シリーズ化のしやすさに繋がっているのでしょう。『アノニマス』第1話は、1話完結の裏で少しずつ黒幕が動いたり、主人公の過去が掘り下げられたりする展開に期待させるラストでしたが、これについても、別の仲間や、新たな連続事件を掘り下げる展開なら続編の可能性は大いにある。香取主演でシリーズ化ということもあり得るのではないでしょうか」(前出の専門誌記者)
33年ぶりのテレ東ドラマで、新たな魅力を見せた俳優・香取慎吾。『アノニマス』が新たな代表作となるかーー。