■相棒の固定化とマンネリ化

 2015年からドラマに出演している4代目の反町隆史(47)は、初代相棒の寺脇康文(58)を抜いて歴代最長の相棒になった。

「シリーズ開始から20年ですから、『相棒』に関してはこれまでもマンネリ化が叫ばれていました。ただ、水谷さんの“相棒”が代替わりすることでマンネリ化を抑えることができてきたんです。しかし、水谷さんは反町さんのことを親しみを込めて“ソリ”と呼び、プライベートでも親交を深めるなど、相当なお気に入りで、当分は相棒を代えるつもりはないといいます。

 そのため、相棒が“固定化”され、さらなるマンネリ化を招いてしまっているとも言えるでしょうね。また、テレビ各局の評価基準がコア層(13~49歳)の個人視聴率に移行したことも『相棒』にとっては懸念材料だと言えそうです」(制作会社関係者)

 ここ数年、ほぼすべてのテレビ局が世帯視聴率から“コア層”と呼ばれる13~49歳の若年層の個人視聴率を重視するようになった。

 それは、スポンサー企業がCMを出稿したいと考えるのは、世帯視聴率が高い番組よりも、コア層の個人視聴率が高い若者向けの番組だからだという。

「『相棒』は特にシニア層に人気で、メイン視聴者層の年齢が高い。また、若者がこれから新たに『相棒』を見るようになるかというと、なかなか難しいですよね」(前同)

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