■コロナウイルスとの関連性は?
宮崎氏は続ける。
「お菓子を食べすぎると、太りやすくなったり、食後の血糖が急に上がったり、健康には良くありません。日頃から生活を顧みて、太らない、血糖を上げないことを意識するのがとても大切です。一般の方が、“お菓子いっさい禁止”ということまではする必要はありませんが」
お菓子の食べすぎで、最もなりやすい病気について聞いた。
「やはり糖尿病ですかね。たとえば、あんぱんの成分表示を見ると、含有量が多い順に小豆、砂糖、小麦粉となっていて、砂糖が2番目に多い。極論すると、砂糖の塊を食べているようなものですから、食後の血糖は上がりやすいし、太りやすくなります。あんぱんに限らず、砂糖の多いお菓子全般で言えますから、やはりお菓子の食べすぎは危険ですよね。
糖尿病の患者の方にも、お菓子の間食をやめて、急に良くなる人はたくさんいます。お菓子の間食をやめると、砂糖の摂取量も減るから、それだけで糖尿病の症状が良くなる人は多いですよ。お菓子がやめられないから、血糖値が高くなって糖尿病が悪くなってしまうんです。
また、糖尿病以外だと、肥満症、高脂血症などの生活習慣病や、脂肪肝にもなりやすくなってくるでしょうね」
田中は昨年8月、新型コロナウイルスに感染。そこから約4か月が経っているが、コロナと今回の病の関連を疑う声もあった。
「私は専門ではありませんが、クモ膜下出血とコロナの因果関係の証明は難しいと思います。脳梗塞に関しては、コロナは血管病変を伴い、コロナの後は血の塊ができやすいですから、それで脳梗塞を起こす準備状態を作り出した可能性はあると思います。今はエビデンスが乏しいので、はっきりしませんが、今後解明されていくのではないでしょうか」
気軽に食べられるからこそ、気をつけたいお菓子の食べすぎ。いっさい食べない、まではいかなくても、量をセーブするのが得策のようだ。