■オリラジ中田と関わってもいいことはない

 2017年2月、脳科学者の茂木健一郎氏(58)が「トランプやバノンは無茶苦茶だが、SNLを始めとするレイトショーでコメディアンたちが徹底抗戦し、視聴者数もうなぎのぼりの様子に胸が熱くなる。一方、日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン。」とツイートし、話題になった。

 これに松本が『ワイドナショー』で「このニュースを見たときに全然腹立たなかったんですよ。茂木さんが全然面白くないからなんですね。笑いのセンスがまったくないから。この人に言われても、刺さらねえぜーって感じ」とコメントした。

 松本のこの発言に噛みついたのが、中田だった。

 中田はブログで「大御所にセンスがないとか価値を決められてしょげ返っている様子こそが茂木さんの意見通りだったのに。茂木さんの指摘、当たってたのに。なんで“ほら、これですよ”と言えなかったのだろう。まあ、あの場では言えないか。怖いですもんね」と茂木氏の発言を擁護し、松本を間接的に批判。

 さらにその後のラジオ番組で、「事務所が全社をあげて大騒ぎし、幹部と社長に今僕は“謝れ”と言われている」と暴露し、「僕の意思としては謝らない。僕も覚悟を持ってやっていますので」と、謝罪することを拒否したのだ。

 放送作家は言う。

「松本さんは中田さんに対して怒っているというよりは、謝る必要はないけど、中田さんの言動は一般社会人としてちょっと理解が及ばなく、怖い、という印象を持ったという話ですね。だから、あの騒動以降は、中田さんを“懲らしめたい”といった気持ちはまったくなく、関わっても何もいいことはないからいっさい関わらないようにしよう、といった感じだと言われています。

 オリラジが吉本退社を発表したのは年末で『ワイドナショー』の放送もなかったこともあり、触れるタイミングもなかったのかもしれませんが、西野さんの退社にあたってオリラジに言及することがなかったのは、いっさい触れたくない、という思いもあったのではないでしょうか」

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