事あるごとに「ギャップ」を持ち出すのは違和感もあるけれど、芸能人の人気の背景に「ギャップ」を見出す言説は数多い。チャラそうに見えて実は真面目とか、キッチリしてそうに見えて実は天然なところがあるとか。そういう「ギャップ」はありきたりなステレオタイプを逃れるように見えて実はステレオタイプだったりして(何人いるんだ「実は真面目」キャラ)、できるだけ避けたいとは思いつつも、私自身、芸能人に対してそういう書き方をついついしてしまう。書くほうにとっても書きやすいのだ。松岡茉優が冗談気味にそう語るのは、プライベートでも仲がいいという広瀬アリスについてだ。松岡がいうように、広瀬は俳優業のみならず、『アナザースカイII』(日本テレビ系)のMCや番宣で出演するバラエティ番組でも活躍している。大の青年マンガ好きで、声優の花江夏樹を「神」と崇めていることでも知られる。特に好物のマンガはバイオレンスな描写が多いものだという。