■海外からも評価が高い

『寝ても覚めても』は国内で『第92回キネマ旬報ベスト・テン』、『第40回ヨコハマ映画祭』や『第42回山路ふみ子映画賞』などなど、数多くの賞を受賞しただけでなく、海外では『第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門』に出品されたりと、国内外で非常に高い評価を獲得している。

「作品を手がけた濱口竜介監督は、19年に外国語映画として初のアカデミー作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』が大ヒットした韓国のポン・ジュノ監督(50)が、英国映画協会が発行する『サイト&サウンド』誌で、“ポン監督が選ぶ2020年代の新進監督20人”に選ばれていますね。ちなみに、濱口監督は東京芸術大学大学院時代、黒沢監督に師事している。今回の『スパイの妻』でも脚本を務めています」(映画ライター)

 また、東出の不倫騒動やコロナ禍のせいで満足な宣伝活動が行えなかった映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』も、興行収入38・4億円越えの大ヒットを記録し、22年には続編の『英雄編』も決定している。

「ちなみに『プリンセス編』公開にちなんで、20年7月18日にフジテレビの土曜プレミアム枠で19年の『ロマンス編』が地上波初放送されましたが、東出の“最低の人間が僕ら(詐欺師)だ。でも最低な人間にもやっちゃいけないことがある。愛を弄ぶことだよ”という言葉にSNSでは《お前が言うな!》とツッコミの嵐になっていましたね(笑)」(前同)

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