■お笑いも歌も絶好調!
以前からナルシストキャラとして売り出していたが、スベリ芸人というキャラが定着しつつあった狩野。しかし、天然ぶりが功を奏し、異次元の面白さを生むことになったのか。
「ただの天然ではなく、嫌味な感じがなく人柄も素晴らしい。たとえば狩野は19年4月にさいたま新都心でお笑いライブをしたんですが、ナルシストキャラで通しているのに、子ども相手には自分のことを“おじさん”としていたんです。狩野のビジュアルとキャラなら自分をカッコつけて“お兄さん”と呼んでもおかしくないのに、変なところでマジメというか……。おかげで、スベリ芸にも可愛げが出ているのではないでしょうか」(当時のライブ参加者)
さらに音楽方面でも絶好調だ。狩野は09年に『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の企画で『50TA』という名前で活動していたこともあったが、昨年から『EIKO!GO!!』やバラエティ番組などで披露する独特過ぎる歌唱の数々が話題を呼んでいる。
「『翼をください』とか『赤とんぼ』とか、有名な楽曲にクセの強いアレンジを加えたり、原曲にないオリジナルの歌詞パートを追加したり、やりたい放題(笑)。しかも、狩野はギターは弾けるし純粋に歌唱力も高いから、より笑えるんです。
驚くべきことに、バイオリニストの高嶋ちさ子(53)も昨年10月14日の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)で“ギター、歌、アレンジ能力のどこをとっても天才”とベタ褒めしていました」(前出の専門誌記者)
やはり、重要なのは人柄なのだ、と思えるエピソードがある。
「狩野さんは“準備はやっぱり必要で、どこに向かう、って言うところがないとダメだと思う。スベっていても、必死にそこに向かっていく、アップアップしているその姿がイイと思うんで。準備しないと”と、たとえ使われない台本でも、必死に読み込んでいるそうです。めちゃくちゃマジメだし、スベるつもりもない。やはり、そこに魅力の秘密があるんだと思います」(前同)
お笑いだけでなく、マルチな才能に目覚めた狩野。これからも、予測不能な迷場面に期待したいーー。