■世帯&個人で視聴率最下位……

「『VS嵐』は世帯視聴率11%くらいでした。そこから『VS魂』に変わり、注目が集まるスタート1か月でこの数字ですから、今後はより厳しいでしょうね。2月4日の同時間帯では、TBSの『プレバト!!』が世帯13.1%、個人7.4%でいずれもトップ。コア層に限ってみると、日本テレビの『THE突破ファイル』がトップで『VS魂』が2番目です。

 しかし、この日は、世帯視聴率、個人視聴率ともに『VS魂』はキー局の番組で最下位に位置しているんです。放送開始からの視聴率の推移を見ると、良くなかった初回から回を重ねるにつれ、上がっていくどころか、徐々に下がっていっている。これは、昨年まで『VS嵐』を見ていた視聴者が、どんどん他局の番組に流れて行ってしまっているということだと思われます」(前出の制作会社関係者)

 放送作家は話す。

「この惨状について、相葉さん1人を責めることはできません。というのも、フジテレビもジャニーズ事務所も、こうなることは番組が始まる前から分かっていたのではないか、と思われるフシがある。テレビ関係者の間では“相葉さんはフジテレビの犠牲者だ”という声もありますよ」

『VS魂』のキャプテンである相葉が犠牲者とは、どういうことだろうか。

「2019年1月に嵐が活動休止してからの2年間、メンバー5人がそろう姿が見られる『VS嵐』も“活動休止バブル”の恩恵を大いに受けていました。番組制作陣はそこに胡坐をかいていた、という声があります。その期間に番組の改善点を見直したり、内容を純粋に面白くする努力を怠ってきたということですよね。

 活動休止発表以降は嵐5人の動向、冠番組に大きな注目が集まり、“今見ておかないと、2021年以降はこの5人が揃うところは見られなくなる”という心理が働き、『VS嵐』の視聴率は2018年までよりも上がっていた。さらに言うと、5人のオープニングトークの方が、番組のメインコンテンツであるゲームコーナーよりも視聴率が高かったといいます。視聴者からすれば、嵐の5人が楽しくトークしているだけでOK。逆に言うと、ゲームコーナーはつまらなかったということですよね」(前同)

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