■『VS魂』には莫大な制作費が投じられている……

『VS嵐』から『VS魂』に変わり、ゲーム内容はすべて一新されたものの、『VS魂』に対しては「ていうかそもそもゲーム内容がつまらないのがほんと致命的すぎる」「プレイヤー側は面白いんだろうなってのは伝わってくるけど見てる側はよくわからないからつまらない」といった声も上がっている。

「準備期間は2年近くあったわけですから、その間にゲーム内容もさまざま検討していたはずです。しかし、それが視聴者に刺さっていないということですよね。

 そして、その刷新されたゲームが視聴者に刺さっていない、“つまらない”と思われていることに大きな問題があるんです。というのも、『VS嵐』や『VS魂』のようなゲームバラエティ番組は、番組のセットに何千万円単位の莫大な制作費がかかる。その最初に投じた制作費を回収するには、番組を長く続けていく必要があるんです。『VS嵐』や『関口宏の東京フレンドパーク』(TBS系)などが、その代表例ですよね」(前出の放送作家)

 逆に言うと、ゲームバラエティ番組は早々に終わらせられず、何年も番組が続くことが前提で、番組立ち上げ時の莫大な制作費が投じられている、ということだろう。

「『VS魂』は嵐の相葉さんをはじめ、ジャニーズのスターが集結する番組ですから、端から打ち切りなんてまったく想定しているわけがない。しかし、番組スタートから1か月でこの視聴率はかなり厳しい。

『VS魂』のゲーム『ポップンボウラー』や『フライングダッシュ』などは、『VS嵐』時代に引けを取らないしっかりとしたセットが組まれていて、すでにかなりの制作費がかかっているわけですが、番組継続が難しいとなったら、フジテレビ全体の問題に発展する恐れもあります」(前同)

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