■フジもジャニーズも“負け戦”を覚悟していた!?
一方で、「フジテレビもジャニーズ事務所も、番組が始まる前から厳しい数字が出ることは感じていたのではないか」と制作会社プロデューサーは話し、こう続ける。
「『VS嵐』を終了させ、まったく新しい番組を始めるとなった場合、これまで番組を支えてくれていたスポンサー企業が撤退してしまう可能性があった。長年テレビ不況が叫ばれ、テレビCMにお金を出し渋るスポンサー企業が増えている状況にあり、加えて、コロナ禍ですから、広告出稿自体を見直す企業もある。
そのため、フジテレビはスポンサーを引きとめるため、全員は無理ですが、嵐のメンバーを起用して、同じフォーマットで“番組は継続しますよ”とするしかなかった。『VS嵐』から『VS魂』への移行の1番の目的はスポンサーにCM出稿を継続してもらうこと。出演メンバーが嵐ではなくなり、明らかにパワーダウンしたメンツで始める『VS魂』が“負け戦”になることは、フジテレビはやる前から分かっていたんじゃないでしょうか」
フジテレビもコロナ不況の大きな影響を受けており、経営面も厳しいと言われる状況下で、『VS魂』がスポンサー対策のために止むを得ず、という形でスタートしたとしたら、視聴者、そして出演メンバーは報われない。
「フジテレビが『VS嵐』のフォーマットを引き継ぐと決めたことに、ジャニーズ事務所も乗じた可能性もあります。それは、『VS魂』を、若手を売り出していくための、経験を積ませるための場所と考えたということ。
相葉さんは、戦国時代で言うと、始まる前から分かっていた負け戦の“シンガリ”を担当させられたと言えるのかもしれません……」(前同)