■制作陣からも高評価だが…

 制作統括を務める菓子浩氏は、徳川慶喜について「はっきり色分けができない複雑な人」としており、1月27日の『マイナビニュース』で草なぎの起用理由を「何を考えているか見えなくても、その人物の物語が引っ張れるのは、その人物自体にカリスマ性がないと難しい」としていた。

 実際の撮影後は「複雑な心の機微をとてもうまく演じていただいていて、立ち姿、弓を射るシーンもありますが、一つ一つの動きが美しいですし、今は慶喜は草なぎさんしか考えられない」

 と絶賛している。

「チーフ演出を務める黒崎博さんも、NHK出版による公式ガイドブック『青天を衝け 前編』にて“慶喜はこういう人だと一色に決めつけなくていいんじゃないか、と草なぎさんとも話しました”“ミステリアスな慶喜を演じているさまがすごくいい”としています。草なぎの演技力はSMAP時代から一目置かれていたし、20年の『ミッドナイトスワン』で、ついに日本アカデミー賞の主演男優賞も受賞。演技力についてはもう誰も文句はないでしょう。ただ、『徳川慶喜』という役は先駆者が偉大過ぎて……」(制作会社関係者)

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