■昨年に大河ドラマで熱演したばかり

「本木は非凡な俳優です。89年に新人俳優賞を受賞したのを皮切りに、これまで7回も『日本アカデミー賞』の助演や主演男優賞を受賞しています。特に08年の『おくりびと』は同賞の“最優秀主演男優賞”を獲得しただけでなく、海外での評価もすごかったですね。本家アメリカの『第81回アカデミー賞』の外国語映画賞も受賞するなど、国際的な作品です」(前出の専門誌記者)

『おくりびと』で本木は、世間から偏見を持たれがちな「納棺師」という職業を演じた。細やかに死者を弔う丁寧な所作は専門家から「俳優がダメでも納棺師になれる」と言われたことを、共演者の山崎努が完成発表会で明かしている。

「大河ドラマも、21年2月7日まで放送していた『麒麟がくる』で戦国武将・斎藤道三を演じ、あらためて存在感を示しました。第2話で娘婿を毒殺した際も、目の前で涼しげな顔で歌いながら死ぬ様子を見ていたり、とにかく“怖!”というシーンを連発。中盤で死亡した際は、ツイッターで“道三ロス”が起きました。ちなみに、本木の緩急をつけた演技の凄みについては、落合将チーフ・プロデューサーは“悪モックン”という呼称を用いています(笑)」(前同)

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