■一球入魂タイプの女優

 橋本はのん(※当時は能年玲奈)主演の『あまちゃん』で、主人公・アキの親友のユイを演じていた。当初は、顔は美人だがちょっと腹黒なアイドル志望の美少女だったが「上京を決意すると不運が重なり叶わない」という事態が続き、それが遠因となってグレてしまう。大筋はシリアスな流れだったのだが、コテコテの不良少女スタイルやいかにもクドカン作品らしい展開は、多くの視聴者の笑いを誘った。

「だぼだぼのジャージに、茶髪交じりのメッシュに、いかにも“グレてます”といわんばかりの目つき。

“プライドなんかはなっから無いすけど”“ほら、東京行ったってダサい奴はダサいまんまじゃないっすか。キャラつくって男に媚び売って超ダサいじゃないっすか”

 と、やたら“~すか”を付けるやさぐれっぷりでした(笑)。振り切った思い切りのいい演技で、のちに売れっ子になるのも納得です」(専門誌記者)

 そんな橋本だが、『あまちゃん』以降しばらく仕事が減っていた。その理由は19年10月1日号の『週刊女性』(主婦と生活社)によると、

「心身ともに疲れてしまったため、ペースを整えるために仕事をセーブしていた」「繊細な性格で、今どき珍しい一球入魂タイプの女優。ドラマ出演となると長期間、共演者と顔を合わせることや、番宣のためにバラエティー番組に出演することが条件となってきますが、彼女はそれが苦手なタイプでした」

 としていた一方で、過激な発言が飛び出したこともある。

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