『徹子の部屋』(テレビ朝日系)がこの2月で放送開始45周年を迎えた。その司会者・黒柳徹子(87)は、同番組開始よりもさらに20年以上前、日本のテレビの創成期からテレビに出演し続けている。テレビ界のいわば生きる伝説とも言える、黒柳徹子のすべてに迫った。
徹子の半生は、これまで何度も映像化されている。
最初の作品が、当時の東宝のアイドル女優・斉藤由貴が“徹子”を演じた映画『トットチャンネル』だ。これは、『窓ぎわのトットちゃん』の続編にあたる徹子の著作を原作としたもので、テレビ界の創成期を描いた内容だ。徹子自身はナレーションを担当している。
徹子の母親である黒柳朝の自伝をアニメ化した作品『チョッちゃん物語』には、子供時代の徹子が登場。声を担当した玉川砂記子は、『逮捕しちゃうぞ』、『創聖のアクエリオン』 など で知られる声優で、夫はシャア・アズナブル役でお馴染みの池田秀一である。
テレビドラマ『トットてれび』(NHK総合)は、『トットチャンネル』と、さらにその続編的作品『トットひとり』が原作。満島ひかりが徹子を演じたこの作品には、渥美清(中村獅童)、 森繁久彌(吉田鋼太郎)など、実在の人物とのエピソードも描かれている。
そして、テレ朝が昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』の後番組として用意したのが、清野菜名主演の『トットちゃん!』。こちらは幼少時代、テレビ界入り後、外国人男性との恋愛までを描いた意欲作だった。『徹子の部屋』と連動放送の効果か、視聴率は『やすらぎ~』を上回っている。
石原裕次郎、美空ひばり、手塚治虫、長谷川町子らは、これまでに何度かテレビドラマの題材になっているが、それらは、ごく一部を除き、没後のことである。存命中に映像作品化された人物もゼロではないが、映画、ドラマ、アニメと計4作品(主人公は3作品)もあるのは、徹子がほかに例を見ない人物であることの表れだろう。
■徹子の映像化作品と徹子を演じた人
映画『トットチャンネル』(87年)=斉藤由貴
アニメ映画『チョッちゃん物語』(96年)=玉川砂記子(声優)
テレビドラマ『トットてれび』(16年)=満島ひかり
テレビドラマ『トットちゃん!』(17年)=清野菜名
(EX大衆2021年3月号「黒柳徹子のすべて」映画・アニメ・ドラマ)文●ミゾロギ・ダイスケ
「黒柳徹子のすべて」
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