■『スパイの妻』や『三島由紀夫』が高評価

 東出がわき役で出演していた20年公開映画『スパイの妻』は、2020年 第94回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画1位に輝いただけでなく、第77回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門銀獅子賞(最優秀監督賞)で、黒沢清監督(65)が『座頭市』での北野武(ビートたけし)以来17年ぶりとなる日本人受賞者となった。

「『エル シネマアワード』では黒沢監督が『ベストディレクター』、主演の蒼井優(35)は『ベストアクトレス』をそれぞれ受賞。関係者が第45回エランドール賞 プロデューサー奨励賞を受賞したり、国内外で高く評価されました。もっとも、東出本人の受賞はないんですけどね……」(前出の女性誌記者)

 また、唐田と東出の不倫騒動が白熱していた昨年3月に公開され、東出がナレーターを務めるドキュメンタリー映画『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』は、満席となる劇場が続出。非常に硬質なテーマながら、同世代を過ごした人々はもとより、若い世代にも多く受け入れられ、『第45回報知映画賞 特別賞』まで獲得している。

「こうなってくると、今年4月9日公開予定のボクシング映画『BLUE/ブルー』や、6月18日公開の時代劇映画『峠 最後のサムライ』なども期待できますね」(前同)

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