■テレ東退社後、佐久間氏は……
前出の民放キー局関係者は話す。
「結果、リアルタイムで1万2000人が視聴、アーカイブも含めて1万6000枚ほどのチケットを売り上げ、グッズも含めてイベントの売り上げは1億円にも達したと言われています。イチ会社員のイベントがこれほどの規模になるというのは前代未聞ですよね」
しかし、佐久間氏は出演する番組『考えすぎちゃん』の中で、「自分は会社員だから、ギャラはもらえない」と発言していた。
「タレントのような活動も忙しくなってきて、かつ、そうして自身が動いた分の収入も、“会社員だから”得られない。今回、テレビ東京を退社するという背景には、その辺もあるのかもしれませんね。佐久間さんが退社することは、全員ではないかもしれませんが、すでにテレビ東京の社員も知っていることだといいますよ」(前同)
気になるのは、テレビ東京を退社した後の佐久間氏の動向だろう。
「近年は、地上波テレビ番組の勢いがどんどん落ちていっています。一方、Netflix,AmazonPrimeビデオ、他ネットテレビ、そしてYouTubeの台頭が目覚ましい。地上波テレビを離れ、そうした場所で仕事をするテレビマンも増えてきています。
おそらくですが、佐久間さんも退社後はそういった仕事をしていくのではないでしょうか。また、演者としての評価も高いので、映像制作の仕事と並行してラジオをはじめとするタレント業もやっていくと見られます。
ただ、佐久間氏がテレビ東京を離れたあと、彼がここまで育て上げた『ゴッドタン』がどうなるかが気掛りですよね。熱狂的なファンもついている番組だけに、毎週楽しみにしている視聴者からすれば、佐久間さんが退社した後の4月以降どうなっていくのか、気になってしょうがないのではないでしょうか」(同)
2月25日、佐久間氏が退所することについてテレビ東京広報局に問い合わせたところ、「現時点でお答えすることはございません」という回答があった。
テレビ不況が叫ばれるが、佐久間氏のような優秀なテレビマンは今後、地上波テレビやテレビ局社員であることに固執せず、新たな道を選んでいくのかもしれない――。