■とんかつの「変な食べ方」

 蛭子の舌は序盤から絶好調だった。

「序盤の盛岡駅で、いきなりルートの組み立てに太川が手こずっているときでした。スタッフから鉄道チームに勝てるかを聞かれた蛭子は“こっちは勝てないと思うよ”といきなりの諦め宣言。『バス旅』シリーズの対決企画には、異常なまでに燃える太川を横にして、信じられない発言でしたね(笑)」(前出のテレビ誌ライター)

 蛭子の魅力はなんといっても、マイペース。勝負が進んでも、一向に蛭子は己のペースを崩さなかった。

「最初のチェックポイントである八幡平温泉で昼食をとった太川チーム。ここで蛭子はとんかつ定食を食べたのですが、とんかつを一切れとって、ソースをつけて、食べるのかと思いきや、一旦皿に置き、その後、ご飯を口に少し含んでから食べるという独特の食べ方を見せます。テロップでは“蛭子流とんかつ寿司”と出ていましたが、テレビカメラがあっても、好きな食べ方を崩さないのは流石です」(前同)

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