欅坂46
※画像は欅坂46『黒い羊 (通常盤) (特典なし)』より

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
櫻坂46 森田ひかる(前編)

 欅坂46として約5年間の活動に幕を下ろし、新たにスタートを切った櫻坂46。先日放送された冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)では、2ndシングルの表題曲「BAN」のフォーメーションが発表された。

 前作に引き続き表題曲のセンターに抜擢されたのは、2期生の森田ひかる。今回は櫻坂46結成から2作連続でセンターを任された森田を取り上げていきたい。

 欅坂46ではデビューシングルから全シングルを平手友梨奈がセンターを務め、類いまれな表現力と存在感を発揮し、彼女を中心としたパフォーマンスに重きが置かれていた。

 一方で櫻坂46においては、表題曲こそ森田が連続でセンターを務めることになっているが、カップリング曲のセンターを藤吉夏鈴山崎天が務めているように、基本方針としてはセンターを固定させないという、これまでとは異なるコンセプトを提示している。

 フロントの重要ポジションを担う渡邉理佐は「1人1人、どのメンバーがセンターに立っても成り立つようなグループになっていけたら、もっともっと強くなれるのかなと思います」と櫻坂46の方向性を踏まえたうえで、「そのためにはそれぞれのレベルアップが絶対に必要」と個人として成長していくことの必要性も語っている(『アップトゥボーイ』2021年1月号)。

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