■フジの一丁目一番地『めざましテレビ』は女性から圧倒的支持

 水卜アナは2017年10月に『スッキリ』のサブMCに就任。それまで同番組は世帯視聴率トップの『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)のみならず、『とくダネ!』(フジテレビ系)にも後れをとっており、打ち切りも検討されていたという。

「それが水卜アナの加入以降、世帯視聴率では『とくダネ!』を追い抜き、さらには“コア層”と呼ばれる13~49歳の個人視聴率ではトップに位置するようになりました。

 日本テレビ局内では“勝利の女神”として崇められるほどの存在になった水卜アナですが、彼女に課せられる新たな任務は『ZIP!』の視聴率向上と、『めざましテレビ』(フジテレビ系)を打ち破ることですよね」(民放キー局ディレクター)

『めざましテレビ』の“打破”とは穏やかではないが……。前出の民放キー局ディレクターが続ける。

「たとえば、3月19日放送では『スッキリ』の世帯視聴率は7.4%で、5.9%の『とくダネ!』を大きく引き離していて、個人視聴率もコア層も上回っています。ただ、それがその前の時間帯になると、『めざましテレビ』の世帯視聴率は8.4%、『ZIP!』は7.7%で、下回っているんです。『めざましテレビ』が『ZIP!』を少しだけリードしている、という状態がずっと続いてきたわけです。

 日本テレビは夜の番組では数字の面でフジテレビに圧勝しています。ただ、フジテレビにとって一丁目一番地と言われる『めざましテレビ』だけはいまだに打破できていない。ここを切り崩すことができれば日本テレビは絶対的勝者となり、同時にフジテレビは“終わり”と言えるのかもしれません」

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4