実績馬か、5連勝中の上がり馬か、それとも雨でぬかるんだ馬場への適正能力か、注目のG1大阪杯(4月4日)は、4番人気のレイパパレが、圧巻の逃げ切りV。デビューから無傷の6連勝で、大きな勲章をつかみ取りました。川田将雅騎手は、ダノンスマッシュの高松宮記念に続く、2週連続のG1制覇です。

――おめでとう! 2着は、道悪への対応能力に優れた単勝68倍のモズベッロ。その逆に、馬場に泣かされたのが、無敗の三冠馬コントレイル(3着)と、桜花賞、安田記念、スプリンターズS、マイルCSと、4つのタイトルホルダー、グランアレグリア(4着)でした。

 いつもなら、ここから伸びるはずなのに、伸びない……騎乗していた福永祐一騎手とC・ルメール騎手の気持ちは、手に取るように分かります。どうにかして気合いを入れ直そうと必死になって追っても、馬から力が抜けていくようなあの感じは、騎手の力ではもう、どうにもなりません。

――もしも、パンパンの良馬場だったら?

 次に、このメンバーと戦うときに、どう乗れば勝てるのか。あらゆる状況を考えながら、頭の中でレースを組み立てるのも、今の僕には大事なことです。

 5月復帰を目指して、足の骨折後のリハビリと上半身の強化に励んでいる僕ですが、その間に予定されている重賞競走は、全部で4つ。4月17日は、阪神でG3アーリントンC、中山でJ・G1中山グランドジャンプ。18日は、阪神でG3アンタレスS、中山でG1皐月賞が行われます。

 障害競走の中山グランドジャンプを除くと、アーリントンCは過去6度……エイシンキャメロン(1999年)、ダンツフレーム(01年)、タニノギムレット(02年)、シーキングザダイヤ(04年)、ビッグプラネット( 05 年)、ノーザンリバー(11年)。皐月賞は、ナリタタイシン(93年)、エアシャカール( 00 年)、ディープインパクト ( 05 年)と3度。そして、アンタレスSは、昨年までで25回のレースが施行されていますが、これまで6回、優勝を飾っています。

――えっ⁉ 皐月賞と同日に行われるレースなのに? 疑問に思った人がいるかもしれませんが、同日に行われるようになったのは、18年から。それまでは、施行日が違っていたんです。

 そして、ちょっとだけ自慢すると、中央と地方の相互交流拡大に伴うダート重賞競走整備の一環として、96年に創設されたこのレースの第1回優勝馬は、テセウスフリーゼで、第2回を制したのは、エムアイブラン。どちらもジョッキーはこの僕、武豊でした。

 その後、02年にハギノハイグレイド、03年にゴールドアリュール、06年にフィフティーワナー、16年にアウォーディーと、懐かしい名前が並びます。今年はリハビリをしながら、騎手の目線でレースを見たいと思っています。

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