3月15日は、僕の52回目の誕生日。今年も、たくさんの方から声をかけていただきました。皆さん、ありがとうございます!それにしても「おめでとう!」という言葉が、トシを重ねても自分の中でしっくりこないのは、なぜでしょう(苦笑)。

 10代の頃は、早く大人になりたいと思ったときもあったし、30歳になったら、こんな感じなんだろうなとワクワクしながら想像したこともありましたが、52歳の武豊というのは、まるでイメージができなくて……。実際、52歳になった今も、戸惑いのほうが勝っているのが、正直なところです。

 きっと、世間的には、「今の若い者は……」とか、「若いもんには、まだまだ、負けられない」とか、そういう言葉が、つい口から出てしまう年齢なんでしょうが、まだ、そこまでの境地には達していません。

 体力が減った分は、経験でカバー。それより何より、馬に乗ることが楽しくてしょうがないという気持ちと、昨日より今日、今日より明日、明日より明後日……少しでも競馬がうまくなりたいという思いが続く限り、ジョッキー・武豊は頑張れます。

 バースデーウィークを勝利で飾りたいと臨んだ20日阪神競馬は、最初の騎乗となった4R3歳未勝利のグランメテオールが除外。続く5R3歳未勝利は、シーロンシャンで掲示板確保の5着。3レース目となる3歳1勝クラス、ダート1800メートルで、勝利を挙げることができました。勝ったウェルドーンは、競馬学校で2期下だった角田晃一厩舎の管理馬で、母父はダンスインザダーク、祖母は、僕に通算900勝目の勝利をプレゼントしてくれた1994年の朝日CCの勝ち馬ツルマルガール。深い縁を感じさせてくれる勝利となりました。

 アクシデントが起こったのは、10R武庫川Sのときです。ゲート内で馬が暴れて、右足が馬とゲートの間に挟まれるような格好になり、激痛が走りました。騎乗しているときは、痛みを忘れていましたが、レースを終えて引き揚げてくると、右足が腫れて熱を持っています。それでも、11R若葉S(ジャッカルで5着)、デンコウリジエールとともに挑んだ最終12R4歳以上2勝クラスで、バースデーウィークの2つ目の勝利を飾るところまでは、なんとか気力で頑張れましたが……腫れも痛みも、ひどくなる一方です。

 日曜日の騎乗をすべてキャンセルさせていただき、月曜日に精密検査を行った結果は、右足第2、第3、第4中足骨骨折……。痛みと腫れの具合から、嫌な予感はしていましたが、やっぱり、そうか、という感じでした。でも、骨折したのは、足の甲にある小さな骨ですから、治りも早いはず……と、勝手に想像しています。

――無理はせず、でも、1日でも早く! 思いは、5月のG1に飛んでいます。

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