■『あさドラ』で出世するも誠実なコメント

『ひよっこ』での磯村は洋食店・すずふり亭で働く見習いコックの前田秀俊こと“ヒデ”として出演。クセのない等身大の若者を演じ、終盤には有村架純(28)演じる主人公のみね子と結婚した。ちなみに、実は磯村は『ゴースト』より前、15年の『まれ』に1話だけ端役で出演していて、実は朝ドラは2度目だった。

「元から料理好きで知られていましたが、17年の『モデルプレス』インタビューによると、劇中の料理シーンは代役を立てずに、磯村自身が行っていたそうです。とはいえ、現代と料理道具が違うことから、専門家に1から基礎を教えてもらっていたようです。指をしょっちゅう切ってしまったことを“シェフからプロは指を切って料理が上手くなると聞いた”“指切ったから、上手くなれるんじゃないかな”と話していて、ポジティブ思考の持ち主だな、と感じます」

 ちなみに『モデルプレス』インタビューでは、『ゴースト』について語る場面もあったが、

「自分の中でも一番大きな役でしたし、一番長く携わった作品でした。撮影前からハードだということは聞いていましたが、本当にすごく過酷な現場が続いて…。精神的にも、肉体的にもすごく鍛えられたなと思います。作品に向かう心構えだったり、振る舞いだったり、今に活きていることもたくさんありますね」

 としつつも、『特撮と朝ドラでブレイク』という出世コースに乗れていることについては、

「そういう風に見られていることも気にせず、自分の今できることを全部思い切ってやっていかなきゃいけないと思っています。それを受け入れてしまったら、ものすごく調子に乗っちゃう自分がいそうで……」

 と、実にストイックなコメントをしている。

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