■「コア層偏重」でシニア層の視聴者を失っている
一方で、「TBSはコア層を強く意識し、あまりにも急速な改革を断行している」という指摘もある。
「今、テレビ各局は世帯視聴率ではなく、13~49歳の“コア層”の個人視聴率が取れるような番組作りをしています。それは、多くのスポンサー企業が若年層をターゲットにしていて、コア層の視聴率が良い番組に広告を出稿したいと考えているから。
TBSも“ファミリーコア”と呼んでいる13~59歳の視聴者をメインターゲットにしています。『ラヴィット!』は“午前8時台に若者向けの番組を”という思いで立ち上げたわけですが、まったく刺さらずなのか、そもそもそこに客がいなかったからなのか絶不調。さらにこれまで『グッとラック!』を見ていたシニア層の視聴者も失ってしまった、と言えるでしょう」(前出の芸能プロ関係者)
世帯視聴率は決して悪くなかった『ひるおび!』の打ち切りが検討されているのも、同番組が内容的にも出演者の顔ぶれを見ても「若者向けの番組ではないから」という理由からのようだ。
「テレビ不況、そしてコロナ不況が直撃する今、TBSは局の生き残りをかけて、急激な改編を行っているということです。『グッとラック!』を終わらせ、『ひるおび!』の終了も検討されているわけですからね。
ただ、若い層を狙って作っているはずの『ラヴィット!』がまったく受け入れられない。そして世帯視聴率的には不調ではなかった『ひるおび!』はそのとばっちりを受けて、“打ち切り話”がより濃厚になってきている、ということですね。もしかしたら、局の上層部の戦略にも問題があったのかもしれませんね……」(前同)
影響甚大な朝の『ラヴィット!』の大爆死。その余波は、TBSの昼の番組まで破壊してしまうのだろうか……!?