■低視聴率女王の汚名返上なるか
初回を見る限り、低視聴率の理由は吉岡ではなく、10年前に連載された原作を消化できていない脚本と演出にあるようだ。脚本の松田裕子は『ごくせん』や『東京タラレバ娘』(ともに日本テレビ系)などを手掛けており、今回のような無茶な設定も面白くまとめてくれると思っていたが、期待はずれだったのかもしれない。
吉岡は過去の主演ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)と『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)が、作品内容の評価は高かったものの低視聴率で終わっており、19年以降は地上波の連ドラからフェイドアウト状態に。
それもあって、今回の『レンアイ漫画家』は満を持しての出演となったのだが、このままでは“低視聴率女王”の汚名返上は難しそうだ。挽回のカギになるのは鈴木とのコンビネーションで、あいこと清一郎の距離が近くなり、ラブコメならでは“キュン”なやりとりが増えれば空回り感もなくなるだろう。
また、鈴木の鍛え上げられたマッチョな肉体を披露するシーンにも期待が集まっているかもしれないが、役柄が引きこもり気味な漫画家であるため、矛盾なくシーンを成立させることができるかも心配だ。(ドラマライター/ヤマカワ)