なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
AKB48 小栗有以(前編)
渡辺麻友や指原莉乃など前線で活躍していたメンバーが卒業し、グループとしても過渡期を迎えているAKB48。過去の伝統を受け継ぎつつも、新陳代謝図ることが現在のグループには求められていると言えるだろう。今回のアイドルセンター論では次世代センターとして大いに期待されている次世代エース小栗有以を取り上げたい。
2014年に「AKB48 Team 8 全国一斉オーディション」に合格し、チーム8の東京都代表となった小栗。チーム8はAKB48のコンセプトとは異なる「会いに行くアイドル」を志向しているグループとして誕生し、オーディションでは各都道府県から1名ずつ選出される。
小栗はその東京都の代表として活動を開始した。基本的には「会いに行けるアイドル」をコンセプトにしているAKB48にとって、このチーム8のプロジェクトは新機軸として注目された。
47人のメンバー有する大きなチームにおいて、小栗は当初から目立つポジションだったわけではなく、2014年7月に発表されたチーム8初のオリジナル曲『47の素敵な街へ』でも彼女は後ろの立ち位置となっていた。