■吉岡里帆の完璧な“あざとかわいさ”

 まず驚いたのは、“引きこもりの漫画家”という設定のため、封印されていたと思っていた鈴木のマッチョボディ露出が解禁されたこと。風呂上がりの清一郎があいことバッタリ出くわすシーンで、肩にバスタオルをかけた鈴木のたくましい胸筋と腹筋が見られたのだ。

 フジテレビ系のドラマは、感染拡大の影響による撮影中断を避けるため、本作を含め月9枠など多くのドラマの収録が終了しているらしい。ということは、今回の鈴木の筋肉解禁は、苦しまぎれの低視聴率対策ではないようだ。

 また、初回こそ空振り気味だったものの、吉岡のコミカルな顔芸がキレまくり。清一郎の自分勝手な言動に対し、あいこが口をへの字にしてムカついたり、鼻の穴を拡げてガンを飛ばしたり、癒やし系女優のカケラもない。

 さらに、まるでフリーアナウンサーの田中みな実(34)が、“ぶりっ子女子アナ”として注目されていた頃の姿をデフォルメしたような、“あざとかわいい”演技も完璧。自身が“あざとい”と嫌われていることを、逆手に取っているようで感動した。

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