『ドラゴン桜』平手友梨奈の「絶望と希望」!キンプリ高橋海人と互角の圧巻「目の演技」の画像
ドラゴン桜(※画像はTBS公式サイトより)

ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)の第2話は、大人の手前で悩み生きる高校生が、卒業後の生き方を決めた瞬間に立ち会うという感動があった。人生の岐路に立った時に、そばにいる人や出会った人に救われたり教えてもらえることがある。その人物が桜木(阿部寛/56)だったら、やっぱり東大を目指すことになるわけで、早い展開にハラハラさせられた。

 第2話は、バドミントンに全てを捧げてきた楓(平手友梨奈/19)が、東大を目指すきっかけを描いた青春の1ページだった。どんなに頑張っても、実力を持っていても、夢が叶わないことがある。人生を賭けてきた程の絶望から未来への希望を見せてくれた素晴らしい展開だった。

■絶望から得た新しい未来と希望

 バドミントンの全国トップクラス選手である楓が抱いている心身の重圧や負担は相当なものだっただろう。ストレス発散で万引きをしてしまい、瀬戸(高橋海人/22)に咎められていたところを桜木に見られたのは心理的に相当影響しただろう。部室のロッカーや女子トイレの鏡に貼られた告発のビラ、桜木に「お前じゃ無理だ」と言われることに耐えられず、とうとう桜木のテントに火をつけてしまう。

 精神的に追い詰められていた楓が、嫌がらせの事実や本音を隠さずに話すのは瀬戸だ。瀬戸はいつでも楓を気に掛けていて、矢面に立つことも裏から手を引くことも厭わない。その瀬戸が敵視する桜木は、放火事件を丸く収め、楓に対する嫌がらせの真相を突き留め、絶望する楓に未来の選択肢を与えて光を見せてあげたのだ。

 まさに大人の解決と対応で、瀬戸が楓を助けたのとは格の違いを見せつけた。これでは瀬戸も敵わないだろう、罪を免れた上にまんまと東大専科に入ることになった。これは瀬戸の人生を変えた瞬間でもあり、この流れは秀逸だった。

 ところで、第1話で水野(長澤まさみ/33)を陥れて、桜木の制裁を食らった生徒・岩井(西垣匠/21)と小橋(西山潤/22)が桜木の舎弟のようになっているのが面白かった。2人は相変わらずの悪い雰囲気そのままなのだが、桜木のために動かぬ証拠を掴んだり、「あいつ何気にイイ奴かも」と瀬戸に話すほどに手懐けられていた。この2人は今後もいい働きをするかもしれないと密かな楽しみになった。

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