■四半世紀ぶりの回帰!?
“月9”と2本続けてドラマが放送されるとなると驚きの編成なのだが、実はフジテレビには、1985年10月から1996年3月まで連続ドラマ枠が存在していた。
「“月9”枠がトレンディ路線や恋愛もので人気だったのと対照的に、この月曜夜10時台の枠は連ドラといっても『山村美紗サスペンス』や『現代推理サスペンス』など、1クールごとにテーマが設けられ、1話完結型のサスペンスものを中心に放送していました。後期の1994年4月以降はサスペンスにとらわれず、三浦友和(69)主演の『妊娠ですよ』など、ジャンルにとらわれない作品が放送されていましたね」(テレビ誌ライター)
そして、このドラマ枠が終了し、1996年4月に産声をあげたのが、あのSMAPの冠番組『SMAP×SMAP(スマスマ)』だったのだ。
「カンテレとフジテレビの共同制作だった『スマスマ』は、2016年12月まで20年も放送される長寿番組になり、この時間帯にバラエティ番組が定着するきっかけとなりました。『スマスマ』の終了後、『ちょっとザワつくイメージ調査 もしかしてズレてる?』以降はカンテレの単独制作枠になり、現在に至ります」(前同)
もしドラマ枠になれば、新設というより約25年ぶりに復活することになる。
「再びドラマを月曜夜10時台に放送するとなれば、多くの国民から親しまれた伝説の番組『スマスマ』の枠が消滅することになる。2016年12月26日で『スマスマ』は終了しており、同年末、SMAPも解散しているので、その枠が“消滅”してしまっても仕方のないことですが、どこか寂しい気がしますよね。
また、2時間ドラマを放送するといっても、視聴者に定着するまでには時間がかかるでしょう。今秋はフジテレビにとって、かなりの大勝負になりそうですね」(同)
『所JAPAN』を最後に『スマスマ』の灯火は消えてしまうのか。今後の動向から目が離せない。