岡田健史『桜の塔』高視聴率を支える「悪い顔」と「ポジティブオーラ」の画像
※画像はテレビ朝日『桜の塔』番組公式ホームページより

 今クールドラマの中で、安定した視聴率をキープしている『桜の塔』(テレビ朝日系)。第6話から第二部に突入したが、5月27日に放送された第7話でも、世帯の平均視聴率が10.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区/リアルタイム)と順調だ。

 ストーリーはダークで、相関図もかなり入り組んでいる。敷居は決して低いといえないが、実力派キャストの演技合戦、それをまとめる玉木宏(41)の企み顔で、グイグイ引き寄せられる。

 周りが敵だらけという設定だと、ちょっと見るのがつらかったろうが、馳(渡辺大知/30)と新垣(馬場徹/32)という、同期2人との友情が熱くてほっこりする。広末涼子(40)も相変わらず爽やかで、清涼剤になっていて救われる。

 このドラマのヒール、椎名桔平(56)が極悪でありながら、スタイリッシュなのもいい。そしてなにより岡田健史(21)! いつの間にか、刑事ドラマに欠かせない存在となっている。彼の成長は、ここ1年で公開された出演作を見るだけで、はっきりくっきりと確認できる。ここまで「先が楽しみ」と確信できる俳優は、なかなかいない。

 どんどん顔つきが悪くなっていくが、ポジティブなオーラがしっかり出ていて、視聴者の心を良い意味でかく乱させている。広末とのほほ笑ましい絡みは、このドラマで数少ない癒し。そして、岡田と並んで遜色ない広末の若々しさに、あらためて驚愕する。あれで40歳って……!? 不老不死の薬でも手に入れたのではなかろうか。

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