■お酒と食生活に注意
また、暑さに加え、自粛生活となると、ついビールに手が伸びがちだが、深酒も禁物という。
「アルコールには利尿作用があるので、脱水症状から脳梗塞につながることが。(4)就寝前のビールは、ホロ酔い程度を心がけましょう」(前出のジャーナリスト)
お酒とともに、注意してほしいのが食生活。脳梗塞の最大のリスクは血糖、血圧、肥満の3つといわれている。
「このリスクを下げるには、(5)寝る前の飲食をなるべく控え、肉を抑えて野菜を多く食べるなど、日頃の食生活が大切。また、肥満対策に適度な運動を心がけたいところです。(6)涼しい朝や夕方に運動するなどしましょう」(前同)
脳梗塞の怖さは、突然死はもちろんのこと、たとえ命が助かっても、言語や体に後遺症が残ることだ。
「これを防ぐためにも、(7)手足の片方がしびれる、視野の一部が欠けるなどの感覚器の異常など、脳梗塞特有の不調を感じたら、ただちに救急車を呼ぶようにしましょう。脳梗塞の治療には血栓を溶かす薬剤を静脈注射しますが、発症から3~4時間以内なら後遺症の可能性も低くなります」(石蔵氏)
突然、起きることが多い脳梗塞。酷暑の今年は、十分に注意してもらいたい。