中条きよし、野村将希、京本政樹を直撃!時代劇スターたちの「生涯現役」健康術の画像
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 昭和・平成のテレビ時代劇で活躍したスターの多くが、年齢を重ねた今も現役バリバリだ。そこで、超人気作品に出演していた俳優3人の生の声や、錚々たる面々の「健康術」を紹介し、時代劇スターたちの「生涯現役」の秘密に迫った!

■「夜型だと思われがちですが、実は夜遊びをしてないんです」

中条きよし 1946 年3 月4 日、岐阜県生まれ。公式ユーチューブチャンネル『きよしこの夜』が好評。

『必殺』シリーズ(テレビ朝日系)屈指の人気キャラクター「三味線屋の勇次」を演じた中条きよし(75)は、最近ではテレビのコメンテーター、ユーチューバーとしても活動し、多忙な毎日を過ごしている。そんな中条は、勇次が遊び人という設定だった影響か、不健康な暮らしをしていると誤解されるという。

「どうしても夜型に見られるんですよね(笑)。でも、僕は酒がそれほど好きでもないし、夜は早く家に帰って風呂でも入って、のんびりテレビを見るほうが好きなタイプ。そりゃ、若い頃は勢いでワーワー遊んだこともありましたよ。でも、50歳を過ぎてからは夜遊びをパッタリとやめました」

 また、60代で“卒煙”にも成功したという。

「海外旅行に行った際、トランジットの空港の喫煙室で慌てて2~3本吸って走って戻ったことがあって、なんだかウンザリしたんです。帰国後に吸った1本もマズかった。そのとき、“これは神様がやめろと言っているのかな”と思いまして。不思議と1日でやめられました」

 なんとも強い意志力の持ち主なのだ。

「腹が出て動きが悪かったら、お客さんに申し訳ないので、若い頃から毎日、走ったり筋トレをやったりはしていました。70歳を過ぎてからは一日置きぐらいになりましたけどね。やっぱり、何もしないと太るんですよ。僕の場合、そういうときには3日ぐらい断食するんです。そうすると2~3キロは痩せる。そんなことの繰り返しですね」

 今は年齢なりの体力の衰えを感じるというが、『必殺』時代は、過酷な撮影も若さで乗り切ることができたと振り返る。

「僕がレギュラーに入った『新・必殺仕事人』(81年)の頃は30代で、藤田(まこと)さんだって40代でしょ。ただ、おっかさんだけは60代だったんですよね……」

 “おっかさん”とは、勇次の育ての母にして、凄腕の仕事人「おりく」を演じた山田五十鈴のことだ。

「いつも背筋がピンとして姿勢がよかった。基本的には私生活を一切見せない方ですが、人が見ていないところで相当、努力をなさっていたんでしょう。“長い間、スターさんだった人は違うな”と思っていました」

 女優を続けるために、山田は70歳を過ぎて水泳に取り組んだといわれる。

 さて中条は、デビュー曲『うそ』(74年)の大ヒットでも知られる歌手でもあり、この8月にディナーショーも開催予定だ。

「声は年齢とともに出なくなるものです。だから僕は、自分でお金を払ってボイストレーニングを続けています。それに毎日、喉に手拭いを巻いて、喉を痛めずに鼻呼吸できるようにマスクをして寝ています」

 コロナ禍になる以前から、自宅には常にマスクが1年分あったとか。

「75歳の今も歌えるのは、努力の賜物だという自負はあります。舞台があるときは酒を飲まないし、テレビで歌うときも4~5日前から禁酒しますしね。あんまり努力しているようには見られないですけど、それなりにはしてるんです(笑)」

 芝居ではワルを演じることも好きだというが、素顔は明るく気さくな人柄だ。

「人が好きで、人と話すのが好き。若い人とも話すのも楽しいですよ。先が長くはないのは分かっています。でも、台詞が覚えられる限り、歌える限り、とことん楽しみたい。また、そんな僕の姿を見て、同年代の人が元気になってくれたら、うれしいですね」

 最後に『必殺』ファンには、うれしい話も。

「今の『必殺』に勇次が出たら面白いと思うんですよ。仕事人役で出ているTOKIOの松岡(昌宏)とは、“最初は顔を出さずに三味線の糸だけが飛んでくるのがいい”なんて、具体的な登場の仕方についても話したこともありますよ」

 ファン待望の勇次の再登場に期待しよう!

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