■飯豊は15歳ながら大人びたメガネ美人を演じ、後の声優業にも生きた

『戦隊』シリーズも、数多くの人気タレントを輩出している。横田に年齢が近く、モデル出身という点では、飯豊まりえ(23)が近年の出世頭だろう。

「13年に『獣電戦隊キョウリュウジャー』の追加戦士、弥生ウルシェード /キョウリュウバイオレット役で出演しました。冷静で計算的なメガネが似合うキャラですが、データ収集と称して主人公のダイゴ(竜星涼)の写真や動画を収集するかわいい一面や、変身のためサンバのリズムで踊る際にスカートからのぞく美脚も、後のブレイクぶりを予感させるものでした。

 基本的に、落ち着きのある大人びた雰囲気でしたが、当時の飯豊はまだ15歳。この撮影を通じてアフレコも覚えたのか、後に19年の『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』や『名探偵ピカチュウ』といった声優の仕事にも生きることになりました」

 ちなみに、飯豊は

「女優としては、戦隊シリーズへの出演を一番の目標にしていたんです」

 と語り、幼少期は02年放送の『忍風戦隊ハリケンジャー』が大好きで、一緒にヒーローショーで撮ってもらった写真をまだ持っていることを、13年9月号の『ハイパーホビー』(徳間書店)で明かしている。

「女優ではなくタレント活動の出世頭としては、報道番組などでも活躍しているホラン千秋(32)は05年放送の『魔法戦隊マジレンジャー』で悪役側の吸血鬼・メアとして出演していたのが女優デビュー作。少し古い例ですが、さとう珠緒(48)は95年放送の『超力戦隊オーレンジャー』で丸尾/オーピンクを演じたのがキッカケでブレイクしました。ちなみに第23話はメンバー全員で海水浴をする回だったので水着姿が拝めますが、撮影時期は梅雨で曇り空だったため、寒くて大変だったそうです(笑)」

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