天然の冷蔵庫!?  ひんやり涼める幻想的な「雪室」体験へ・キューピットバレイ<新潟県>の画像
キャンドルでライトアップされた雪室は幻想的な世界だ(撮影:杉村航)

 梅雨明けと同時に連日の猛暑続きに悲鳴をあげている人も多いだろう。そんなとき、厳しい暑さを忘れて一瞬で冬の世界に飛び込める場所がある。それは新潟県上越市にある「キューピットバレイ」。冬には豊富な積雪量を誇り、「雪だるま高原」の呼び名で親しまれるスキー場だ。実はここには「雪室」がある。

 雪室とは、上越地方の豪雪を生かした、伝統的な“自然の冷蔵庫”だ。冬の間にたっぷりと積もった雪を寄せて山を作り、藁などで覆い夏まで雪を保存して活用する。冷蔵庫が普及していなかった時代には、魚を雪室の雪と一緒に運んだり、米や野菜、酒などを鮮度を保ったまま保存、または程よく熟成させるのに重要な役割を果たしていた。

 昔ながらの雪室は衰退してしまったが、“現代の雪室”ともいうべき、巨大な施設がキューピットバレイにある。これがこの夏から一般利用できる(有料)ようになったというので、さっそく雪室体験をしてきた。

 大きな扉をスライドさせて雪室の中へ。内部は常時約0℃を保っており、入った途端にひんやりと心地いい。天然の雪が放つ冷気は、クーラーとは違ってどこか優しい感触だ。雪壁に立てられたキャンドルにスタッフの方が火を点けていく。

 例年厳冬期に、麓にあたる安塚集落からスキー場にかけて、『灯の回廊・安塚キャンドルロード【山のうえの雪まつり】』が開催されている。これにちなんで雪室内にはキャンドルが灯されるのだが、漂う冷気で光が滲み想像していた以上に美しかった。

 扉を閉めると外の光がほとんど入ってこないので、雪と灯火の幻想的なムードで“映える”。非常にフォトジェニックで子供たちにも好評だった。ぜひ写真や動画に収めたい。僕自身、場所も時間もすっかり忘れてしばし見入ってしまった。きっと夏のいい思い出になるだろう。

 敷地内にはキャンプ場も併設され、ゆきだるま温泉 日帰りの湯「久比岐野」もすぐそば。ログハウスに泊まって、豪華なBBQを楽しめるグランピングプランも用意されている。そちらも合わせて利用すれば、さらにのんびりとした休日を過ごせるだろう。

問い合わせ先:キューピットバレイ
https://www.yukidaruma-kogen.com
<雪室体験>
体験期間:2021年7月22日~8月21日
OPEN:13:00~16:30
受付:センターハウス2F フロントにて
料金:1グループ一回 1,000円
内容:15分間、雪室を貸し切り。雪室の中をキャンドルで灯し、その空間で思い思いの過ごしかたを。(入場時のみ、スタッフのアテンドあり)

あわせて読む:
・「ヤマボクグリーンサイト」でヤマとボクのファミリーキャンプ <長野県高山村>
・今が見頃! ひっそりと咲く、夏の高原の風物詩「ワタスゲの花」<栂池自然園>
・【そこにある危機「山岳遭難」のリアル!】 2021年7月「北岳、滑落が多発」
・「湖畔のパノラマ台」から望む富士山と南アルプスの「ブラボー」な競演!<山梨県 精進湖&山中湖 後編>【今日も山旅気分 vol.6】