■太い血管が走る首を冷やすのが効果的!
また、うだるような熱気の屋外では、上昇した体温を下げてくれる“冷感グッズ”も、強い味方となる。
「湿度の高い夏は汗が蒸発しにくく、発汗による体温調整が鈍ります。ミニ扇風機を使って、うまく汗を蒸発させましょう」(前同)
熱中症の初期症状が出たときは、体の局部を冷やす、アイシング用グッズが命を救う。固まらない冷却ジェルタイプや、叩くと瞬間冷却するタイプなど、実用性が高い商品を購入すべし。
「体を冷やすときは、まず、首まわりをアイシングしてください。首は、頸動脈などの太い血管が体の表面近くにあるので、冷却の効果が出やすいんです」(同)
そして、前出の和田氏は、危機管理のプロならではの、おでこ用シートの使い方を教えてくれた。
「熱さまし用シートは、おでこではなく、首筋に貼ると、血液の温度上昇を抑えてくれます。服装に関係なく使えるので、炎天下の外出や、作業のときなどには、うってつけですよ」
寝不足も熱中症リスクを高める要因の一つだ。最後は、寝苦しい熱帯夜を乗り切るためのグッズを紹介しよう。
「“ひんやり”とした肌触りの接触冷感素材のシーツや、枕カバーを使えば、体感温度も下がり、快眠できます」(医療雑誌ライター)
100均グッズを上手に活用して、酷暑を乗り切ろうではないか。