中川大志・鈴木伸之『ボクの殺意が』低視聴率は想定内“いい感じのヘンさ”の画像
※画像は日本テレビ『ボクの殺意が恋をした』番組公式ホームページより

 新日曜ドラマ『ボクの殺意が恋をした』(日本テレビ系)。7月18日放送の第3話視聴率は5.1%(世帯平均視聴率/ビデオリサーチ調べ/関東地区)となった。低めではあるが、もう視聴率=ドラマの評価と考えるのはナンセンスな時代。『ボクの殺意が恋をした』も、キャストとドラマはおおむね高評価だ。中川大志(23)の表情豊かで間が悪い”殺し屋も、見ていて楽しい。

「リアルタイムで多くの人と感想を共有したい」という類のヘンテコさではなく、あとから見逃し配信で見ても、十分に間に合うユルさ。全体的にコントのようで、ネタバレを聞いても、普通にイチから見て楽しめるテンションである。

 設定は「殺し屋」と奇抜だが、ストーリーはシンプル。中川演じる柊が「標的を殺すどころか恋してしまう(助けてしまう)」という結果が分かり切っているので、どれだけ大仕掛けのピンチのシーンがあっても「結局助かる」という安心感で見る。

 これが何度も続くので、マンネリにならないかという心配はあるが、キーマンは鈴木伸之(28)演じる、殺し屋界のエース“デス・プリンス”。彼がどのぐらい馬鹿馬鹿しく大げさに「デス」を仕掛けてくるかが、ドラマを惹きつける大きなポイントとなる。

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