■勝利に涙するほどの「勝負への思い」はどこに?

 振り返れば、7月7日放送の『路線バスで鬼ごっこ第2弾』でも太川は、相手チームに写真を撮られて逆転されたものの、「僕はもうそろそろ体力の限界」とコメント。ゴールに向かう途中の千葉駅のバス停でも、「おじさんもうダメだ。もうクタクタ」と言ってベンチに座ってしまうシーンも放送された。

「このときも、松本チームに目の前で勝たれてしまったにもかかわらず、太川は勝負が終わると淡々とした表情で、“いやあ、おめでとう”と勝利を讃え、すぐに終盤の戦いぶりを冷静に振り返っていました。

 太川といえば、『バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅』の8弾でゴールの宝箱を開けて、勝利の証となるフラッグを確認すると、目を丸くして無言になり、涙を流すなど、異常なまでの勝利への執着心が最大の持ち味。しかし、『路線バスで鬼ごっこ第2弾』や今回の9弾では、道中に弱気な発言や、覇気のなさを感じさせる場面も度々ありました。

 太川ももう62歳。長時間にわたってロケを行う『バス旅』で強靭なメンタルや勝利への思いを維持し続けるのが難しくなり、弱気になってきているのかもしれませんね」(前出のテレビ誌ライター)

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