■櫻井翔&広瀬すずの『ネメシス』は『リコカツ』の半分!

『リコカツ』の平均世帯視聴率は9.1%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、『着飾る恋には理由があって』も8.0%と、決して大ヒットとは言える数字ではなかった。

「それでも、TVerでの『リコカツ』再生回数は1979万回、『着飾る恋には理由があって』は1866万回と、TVerではめちゃくちゃ見られていて、大成功と言えるでしょう。『リコカツ』も『着飾る恋には理由があって』も、リアルタイムで見ている人がツイッターで実況してトレンド入りするなど、もともと人気はあったんです。それが配信でものすごく数字を伸ばしている。まさにドラマの見方が変わってきたと言えます。

 一方で4~6月クール、放送前に特に話題になっていたドラマといえば『ネメシス』(日本テレビ系)ですよね。しかし、同ドラマの視聴率は振るわず、しかも今回発表されたTVerのランキングでも8位。再生回数は1081万回と、『リコカツ』の2分の1位という惨敗に終わってしまいました」(前出の民放キー局関係者)

『ネメシス』は、日本テレビで毎週日曜22時30分から23時25分の「日曜ドラマ」枠で放送された1話完結型のミステリードラマだ。

櫻井翔さん(39)と広瀬すずさん(23)という国民的スターの2人がダブル主演を務めたにもかかわらず、最初から視聴率は不調で、視聴者からも“つまらなかった”という声が多数上がってしまいました。結果的に数字は最後まで低空飛行を続け、平均世帯視聴率は8.6%。

 最終回を迎えてからも“なんのひねりもなく、超つまらない終わり方”、“最終回でこんなに盛り上がらないとは思わなかった”という声もありましたからね」(制作会社関係者)

『ネメシス』は、映画化前提で制作されたドラマだとも報じられている。

「ただ、視聴率も振るわず、再生回数もそこまでではなかったため、映画化にも暗雲が立ち込めそうですよね。また、ドラマは中盤から櫻井さんの出番が減り、橋本環奈さん(22)の登場シーンが増えていきましたから、映画は広瀬さんと橋本さんのW主演になるのではないかともささやかれています。

 今、どこの局でもドラマが当たれば“映画化”の話がすぐに出てきます。それは、テレビ不況でCM収入が減少しているから。ドラマの映画化で興行収入10億円以上を叩き出す作品は多数ありますし、100億円に迫った『コード・ブルー ードクターヘリ緊急救命ー』(フジテレビ系)といった大ヒットの例もある。各局、それを狙っているわけです。

 しかし、『ネメシス』は視聴率に加え、配信でもパッとしないわけですから、“映画化すること自体どうなの?”という話にもなりかねないでしょうね。嵐の櫻井さん、広瀬さんという2人で映画も大コケしたらさすがに大問題ですよね……」(前同)

『リコカツ』にダブルスコアで負けてしまった『ネメシス』だが、無事、映画化となるのだろうか――?

  1. 1
  2. 2
  3. 3