テリー伊藤「『から揚げの天才』をプロデュースした理由」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔後編〕の画像
テリー伊藤(左)と麻美ゆま

 前号に続いて、テリー伊藤さんとの対談です。コロナワクチンを、すでに2回打たれたテリーさん。前回は、ワクチンの副反応で、なんと“絶倫”になられたという話から、とにかく今は、前向きなことばかり考えていきたいと、おっしゃっていました(笑)。確かに閉塞感の漂うコロナ禍では、テリーさんのようなポジティブな考え方は、とても大切だと思いました。そんなテリーさんは、ビジネスも絶好調!

ゆま「テリーさんといえば、唐揚げ! テリーさんがプロデュースされた唐揚げ専門店『から揚げの天才』は、今や全国区でチェーン店が展開されていますよね」

テリー「今、全国100店舗以上はあるかな」

ゆま「すごい! そもそも、なぜ、唐揚げ専門店をプロデュースしようと思われたんですか?」

テリー「俺は知っての通り、ずっとテレビの制作に関わる仕事をやっているけど、収入が不安定なんだよね。それで、ラジオ番組で共演している『ワタミ』の渡邉美樹さんに“このままだと俺の会社が潰れちゃうから、何か、いい方法はありませんか”と相談したんだよ」

ゆま「『から揚げの天才』は、そのワタミの渡邉さんと共同でプロデュースされているんですよね」

テリー「そう。渡邉さんに相談を持ちかけたとき、“どういう店をやりたい?”と聞かれたんだよね。長年、テレビの制作をしていると、お年寄りからお子さんまで見てくれる番組が、視聴率もいいんですよ。グルメ番組、旅番組、健康番組……これらは視聴率が高いんだよ。だから、飲食店をやるにしても、老若男女が好きなものを提供したいって」

ゆま「それが唐揚げだったんですね!」

テリー「唐揚げの専門店が他になかったから、というほうが正しいね。カレーやラーメンもみんな好きだけど、世の中にはあふれているでしょ。そうなると他に何か、と考えたとき、唐揚げが残っていたんだよね」

ゆま「なるほど。単純に唐揚げが好き、という理由ではなかったんですね」

テリー「そりゃ、もちろん、ちゃんとマーケティングもしているよ。チェーン展開にしても、なるべくライバル店がない地域を狙っていますよ」

ゆま「テリーさんご自身も、お店に行くことはあるんですか?」

テリー「全店舗、見て回っているよ」

ゆま「え? 全国100店舗以上を?」

テリー「そう。今は毎月5店舗ぐらいのペースで増えているから、そのたびに顔を出しているよ」

ゆま「本当にすごいです」

テリー「いやあ、すがりついているんですよ、人生に」

ゆま「それを言えるってカッコいいです。私は、新しいことに挑戦する勇気がなかなかないんですよ。その場にとどまっているほうがいい気がしちゃって……」

テリー「あ~、なるほどなぁ。だけど、今いる場所は、そのうち自分の場所ではなくなるんだよ」

ゆま「え? どういうことですか?」

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