TBS『TOKYO MER』、日テレ『ハコヅメ』ほか、コロナを忘れさせてくれた「夏ドラマのアタリ作品」4本!若手注目は赤楚衛二!の画像
永野芽郁

 2021年夏クールのドラマが、大詰めである。本当に暗いニュースばかりの時期、しかも東京オリンピックで数週空くという悪条件の中、名作ドラマが数々生まれた。

 まず、医療従事者へのリスペクトを込め展開された『TOKYO MER~走る緊急救命室』(TBS系)。毎回、1本の映画を観ているような大迫力。14%~15%台という高視聴率を叩き出すことが多かった(ビデオリサーチ調べ/関東地区/平均)。

 ドラマ内でけが人を助けるだけでなく、視聴者のウツウツした気持ちも救っていたドラマといえる。鈴木亮平(38)のリーダーシップ、そして「裏の主役感」がすごかった賀来賢人(32)の抑えた演技は特筆したい。

 サブキャラもぬかりなく、赤塚知事(石田ゆり子/51)と敵対する、白金厚生労働大役の渡辺真起子(52)がスパイスとして最高。本当に、ここ数年の日曜劇場枠は最後まで心を熱くしてくれる。

 そして『踊る大捜査線』とはまた違ったリアルな警察事情の見せ方に成功したのが『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)。元エース刑事・藤聖子を演じる戸田恵梨香(32)が、自然でうますぎる。天然新人・川合麻依を演じる永野芽郁(21)が、かわいすぎる。三浦翔平(33)、山田裕貴(30)、西野七瀬(27)、ムロツヨシ(45)の間の取り方も素晴らしい。

 女性警察官がメイン、大げさな演出より会話のテンポで魅せるなど、令和らしい「お仕事ドラマ」の描き方が本当に巧み。原作マンガは17巻まで出ているので、ぜひシリーズ化してほしい!

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