■「またやりたくなってきました。一周回って」
有吉のこの発言は、決して笑いを取りに行ったわけではないという。
「若手の頃とか中堅の頃はこの仕事(過酷なロケ)を早く辞めたいと思ってたじゃないですか」「でも、またやりたくなってきました。一周回って」
と、有吉は発言。さらに次の「まだやりたい仕事がある?」という質問に対しても、
「いまとっさに言えって言われるとあれだけど、何かきっと、自分が楽しいと本当に思える番組が絶対あるな、と。それはたぶん、さっきの話じゃないけどゲテモノ食ったりとかバンジー跳んだりとかっていう方に回帰していくんじゃないかと思う。自分が楽しいと思うことはそっちじゃないかと思う」
としたうえで、07年に当時33歳の有吉が『虎の門』(テレビ朝日系)の生放送で飲みまくり、吐いてしまったの話を蒸し返されても、「ゲロとか吐きたいですよ。みんなに迷惑がかからないならね?」としていた。
「多くの芸人は下積み時代、いつか冠MC番組を夢見て過酷なロケに挑んでいるだけに、いまや数多くのバラエティ番組で司会を務める有吉の発言は、意外に見えるかもしれません。
しかし、有吉の“(身体を張るのが)一番簡単な仕事だから”という発言と、現在の仕事量を考えると、むしろ納得かもしれません」(前出の女性誌記者)
有吉は、19年4月に『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(NHK)がレギュラー化した結果、「主要テレビ局(NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京)の全局同時レギュラー冠番組持ち」というテレビ史上初の快挙を成し遂げ、現在も、テレビ・ラジオのレギュラー全てが冠番組というまさに「テレビの帝王」と言っても過言ではない。