■覚えていられないほどの伏線の数々

 進は第2話で遺体で発見された少女・市川妙子殺害容疑で逮捕されるが、柴田は彼が連続女児失踪事件の模倣犯だと判断。そして、「シリアルキラーは目と鼻の先にいるかもしれない」と、『嘴屋』からまんじゅうを仕入れていた、雲行寺の住職・深見龍之介(リリー・フランキー/57)に迫る。深見は過去に不起訴になったものの、女児失踪事件の容疑者だったのだ。

 ドラマの序盤で大きく取り上げられていた、連続女児失踪事件が再び動き出したが、ヘミングウェイの正体についても同時に進行。ローゼンが「第六感の遺伝子を持つ人間だけが住むという常世島から、この国が滅びそうになったとき、預言者は海を渡ってくる」と明かし、その預言者がヘミングウェイだと語ったのだ。

 また、某国から密入国した工作員も動き始め、爆弾テロを仕掛けようとしている。東京の街にテロの警報が鳴り響く中、総理大臣代理の藤沼(峯村リエ/57)は「未来は変えられない。でも未来は選べるんだ」と訴え、頼りにしようとしたヘミングウェイは泣きながらイラストを描いていた。

 さらに、ドラマのラストでは、詠美の目の前で柴田が、昭和の都市伝説・口裂け女のようなメイクをした、進の母・ふみ(根岸季衣/67)に刺されてしまうという衝撃の展開。多くの視聴者を恐怖のどん底に陥れ、続く最終回の予告動画では「ラスト5秒ですべての真実が明かされる」と、伏線の完全回収が匂わされた。

 書き出すのも面倒なほどの伏線の数だが、ここで未回収の伏線を整理すると、ヘミングウェイの出自と詠美との恋の行方、14人の使徒の覚醒、連続女児失踪事件の犯人、テロリストの脅威などが大筋で、ほかにも細かいネタが随所に散りばめられている。その中でも、多くの視聴者が気になっているのが、女子高生3人組だろう。

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